波音
「ねえ、聞いて、あかり」
今日の朝見た夢を喋っていた。
「で、真凜は、どうなの、どう思ったの」
「うーん、なんかモヤモヤした」
「そっか、そうだよね18歳までの記憶ないんだもんね」
「うん」
「記憶なのか、ただの夢なのかわからない」
あかりには、記憶がないことを言っている。
するとあかりが
「ただの夢なのかもよ」
「そーかな、すっごいリアルだったけど」
「あーあ、降りてこないかな、神様みたいに、ふーって」
「だといいね」
そう言って大学をあとにした。