貴方が此処に居るから
嘘
「…えっ、結城が学校辞めるかもしれない?」
「……し〜っ。…楓、大きな声出すなって。」
今は昼休み。
あたしと楓は、一緒に昼御飯を食べている。
「……しっかし、また急な話だね。」
「何でも、和也のお父さんが急に倒れたらしいよ。冬休みに実家帰る時までに、大学辞めて実家継ぐかどうか決めるって。」
「そうか。結城の実家って、北海道の酪農家だっけ?」
あたしは頷いた。
「…それにしても、勿体無いね。結城と美綺、マジ仲良しなのに。」
「そうだね。」
あたしと和也が仲良しなのは、学部内でもかなり有名だ。
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