貴方が此処に居るから
最近は珍しく和也と喋ってなくて、会話したのはあの電話の日以来だ。
「……あー和也。。。何か話すの久し振りだね。」
出来るだけ和也の話の筋からずらしたい。
寂しくなる恐れのある話なら、絶対に聞きたくない。
「そうだね。美綺、俺のコト避けてた?」
避けてはいない。
避けてはいないけど、何か寂しかったし、楓の話を聞いたら、気まずかったのは確かだ。
「…まぁ良いや。でね、取り敢えず美綺に聞いて欲しい話があるんだ。仁には言ったんだけど。」
和也の横に座っている人を見たら、仁君だった。
和也と仁君は、結構仲が良い。
「…昨日、母さんからまた電話があったんだ。」
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