貴方が此処に居るから



「…美綺?えっと………………」





「あたしに『側に居て』と云う権利は無いから、せめて此処に居て。……………和也に居なくなって欲しくないから。」





「美綺……………………。」











時は回る。くるくる回る。
その回る時に、あたしも和也も逆らえない。

せめて足掻くのは、和也に想いを伝える事。
事が上手く運ぶように願う事。
それしか出来ない。





「…分かった。」








クリスマスまで、あと5日。





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