あなたと私、そしてきみと
タタタッとヒールで走っていく音が聞こえ、もう居なくなったかと木の影からさっき2人がいた場所に目をやると、さっきの男の子と目が合ってしまった。



?「そんな所で盗み聞きなんて趣味悪いね」
そんなことを言いつつ、少し笑いながら意地悪な顔をしてこちらを見ている彼に、バレてしまった。
誤解なんだと伝えるためにその男の子の所へと向かう。



香奈 「ご、ごめんなさい…その…見るつもりはなかったの…」
少し俯きがちに言うと、

?「ふーん… まあいいけど。君…誰にも話さないでね?^^」
そう言って彼は正門の方にスタスタと歩いていってしまった。


私も大知君を待たせている事を思い出し、小走りで裏門まで向かう。
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