妹が私の彼氏候補を連れてきました
キーンコーンカーンコーン






お昼終了のチャイムが鳴る。





「あっ……」




行かなきゃ……。




「……音羽、立って?」




「?……うん」




言われた通りに立って未来屋と向かい合わせになる。





チュッ――




「……っ!」




額に軽くキスをされる音羽。




思わず額を手で覆い隠す。




「いっ、いいいきなり、なに!?」




顔が真っ赤になる。




「音羽が頑張れるようにって……さっきチャイムが鳴った時、寂しそうな声が漏れてたから」




恥ずかしいっ……無意識にそんな声が出てたなんて!




「どう?音羽も頑張れそう?」


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