妹が私の彼氏候補を連れてきました
「頑張れ……ます……」




頑張れるけど、逆に集中力が切れそうだよ!




「ふふ……真っ赤だ」




あなたのせいですよ!




この後教室に戻ってもしばらくの間、音羽の赤面が治ることはなかった。



○学校・教室


◇午後



「あと何個作ればいいの!!??」



大きな声を出し愚痴をこぼす彼女、豊坂 菜美。


私たちのクラスの学級副委員長をしており、細かい作業をするのが不得意。それでもクラスのために頑張って苦手なことも率先してやってくれる。愚痴はしょっちゅう零すけど。




「あと……30個ぐらい?」




「うわぁぁー、頭がおかしくなるよー!」
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