妹が私の彼氏候補を連れてきました
頭を抱える菜美。




今私たちはレジンで手作りのストラップを作っている。




「休憩がてらお喋りタイムにしない?」



「じゃあ……少しだけだよ?」



「やった!」




休憩も大事だよね。




「じゃあ、早速だけど!音羽って本当にあの未来屋くんと付き合ってるの!?」




前のめりに聞いてくる菜美。




「ま、まぁ……本当?だよ?」




「フゥー、フゥー」



人差し指でツンツンと刺してくる菜美。



「茶化さないでよ……」




「だって、幸せそうなんだもん」




「そう?」




「どんなところが好きなの?」




「どんなところ……」



好きになるってそもそも、どんな感じなんだろ。

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