妹が私の彼氏候補を連れてきました
「どうせ、泣いてる顔もブスだなとか言って終わるだけでしょ?ちょっと1人になりたいからどっか行っ――」



バッ――




「っ……!」




は……?




急に音羽を抱きしめる大輝。



「ちょっ!なんなの!?離してっ!」




大輝を押し退けようとするが、さすが男子。私の力じゃビクともしない。




「関係ないわけねぇだろ……」



「へ?」



「好きな女が泣いてるのを黙ってるほど、腐ってねぇよ」




「…………」



今なんて言った?好きな女?誰が誰を?



とにかくこの状況、良くない気がする。

< 112 / 142 >

この作品をシェア

pagetop