妹が私の彼氏候補を連れてきました


私も嘘だって思いたい。彼のこれまでの言葉を信じたいって……けど、あの時のふたりの姿を見たら現実を見るしかないじゃないか。




携帯を取りだし連絡先から未来屋の名前を探す音羽。




【好きでいてくれてありがとう。さようなら。】




自分の気持ちに区切りをつけるため、本当は直接言うつもりだっけど……もう、いい。



周りからの噂話にも、好きな子がいるのに私に別れ話をしてこない彼にも、うんざりだ。




ベットに潜り枕に顔を埋める音羽。





もう、恋なんてしない。



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