妹が私の彼氏候補を連れてきました

「そうだな……とりあえず、たこ焼き食べたいかも」




「おっ、いいねー。じゃあ私は……やっぱ焼きそばかな」




朝まで叶くんとのことがずっと頭に残っていたけど、この時はもう忘れていた。けど――




「音羽……」



ピタッ――




やっと忘れて、学園祭を楽しめるところだったのに……。




「…………」



振り向くと、そこには叶くんと隣には噂の高橋さんが居た。




「っ……」




なんでここで会うの？しかも2人が一緒にいる時に。




「あのさ、もう音羽に話しかけないでもらえる？っていうかもう関わらないで？」




いきなりのことでショックを受けている音羽の前に立ってくれる凛。




「いや、俺は……」




「音羽を泣かせるような男、お断りだから」




「…………」




何も言えなくなる未来屋。




「行こう」