妹が私の彼氏候補を連れてきました
〇学校・廊下


ということで背中を押されいざ私は今、未来屋くんのクラスの前まで行こうとしているが――




「未来屋くん……夏休みに私と花火大会行きませんか?」




さっ誘われてる。



人気っていうあの噂は本当だったんだ。




「行かない」


おぉ……即答。


「えっ……」


断られたことにショックを受ける女の子。



「もっ、もう少し考えてくれない?当日まででいいからっ!」



それでも諦めない女の子。本当に未来屋くんのこと好きなんだろうな……なんだが中途半端に付き合ってるのが申し訳なく感じてくる。



「好きな人と行くから、無理」




キュン――



「好きな人……」


まさか好きな人がいるとは思っていなかったのだろう。先ほどよりも衝撃を受けて唖然としている女の子。


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