妹が私の彼氏候補を連れてきました
〇学校・廊下



張り出されたテスト結果。



私は……うん、安定の1位。



未来屋くんはどうなったんだろう……って、これじゃあ私がデートを待ち望んでるみたいじゃないか!



ドタドタドタ――



遠くから誰かが走ってくる音が響く。



「せーんぱいっ!」


ガバッ――



誰か確認する暇も無く抱きつかれる音羽。



「ええっ?!?!!」



声で何となく察せるが……周りの視線がやばい。




「ちょっと未来屋くん離れてっ」


「先輩!俺約束通り1位取れました!これでデーt」



「ぎゃあーー!!待って待って!」


こんな大勢の前で人気者の未来屋くんの口からその先を言われたらたまったもんじゃない!
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