妹が私の彼氏候補を連れてきました
よし、この流れのまま花火大会に誘おう!



「あっあの……未来屋く――」



「デート、花火大会行きませんか?」


「ふぇ?」



「あれ?もしかして他に行きたいとことかありましたか?」



「うっ、ううん。私も花火大会誘おうとしてたから……まさか被るなんて」



すごい偶然だ。考えてたことが一緒だなんて。ちょっと……



「嬉しい……(ボソッ)」


「嬉しい?」


「あっ……」



心の声が漏れちゃった!!



「何が嬉しかったんですか?」



答えは分かっているくせに私の口から聞きたいのであろう彼は少し意地悪な質問をしてくる。
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