妹が私の彼氏候補を連れてきました
「お姉ちゃーん!迎えですよー!!」



家中に響き渡るほどの声。



ドキッ――



ついに人生初めてのデート。



緊張するっ……。


光里が着せてくれたから大丈夫だと思うけど……変じゃないよね?


鏡の前に立ち、最終確認をする音羽。



「お姉ちゃーん?」


再度、大きい声で呼ばれる。



「今行くよー!」


よしっ、頑張れ私!








〇音羽の家・玄関



「お姉ちゃん、遅いよ~」




「ごっ、ごめん」



「さぁ、さぁ!彼氏様がお待ちかねだよ!」



光里の向こう側に居る彼。


末来屋くんも浴衣だ!!


「おっ、お待たせ未来屋くん」

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