妹が私の彼氏候補を連れてきました
少しして顔が真っ赤になる。



「あっ、ああのっ!わざとじゃなくてっ……ほんとに気づかなくて!それで、あのっ……!」



慌てふためく音羽。



あぁー可愛すぎる。



「先輩って大胆なところがあるんですね」



さらにからかう未来屋。



「だっ、大胆じゃないよっ!本当に気づかなくて!」




恥ずかしさで少し涙目になっている音羽。



うわっ、涙目の威力半端な。



トキメク未来屋。



「そんなに慌てないでください。ちゃんと分かってますから」



これ以上からかって嫌われたくないしね。



「ホントの本当に違うから!」



初心な先輩にあざとさがないのは俺が誰よりも知っている。




この可愛さを誰かに見せるなんて想像しただけでも気が狂いそうだ。



「先輩、俺少し御手洗に行ってきますね」



「うん。ここで待ってるね」



「はい」


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