妹が私の彼氏候補を連れてきました
あぁ、末来屋くんの一言一言が傷ついた心を癒すように沁みていく。



「彼氏様って……しかも彼女って……お前本当に音羽のか――」



「音羽、ここは空気が悪いから移動しよう」



大輝の言葉を無視する末来屋。




「……うん」



「おい、音羽!まさか本当にこいつ彼氏なんじゃないだろうな!」



「…………っ」



「聞かなくていいよ。……もう傷つかなくていいから」






音羽の腰にそっと手を回して、誘導する末来屋。





彼の言葉とそばに居てくれている安心さで泣きそうになった。



< 51 / 142 >

この作品をシェア

pagetop