妹が私の彼氏候補を連れてきました
勢いよく部屋の扉を開け、これまた勢いよく部屋へと入ってくる我が妹。



そして妹の後ろに誰かいるような……。




「どうしたの?勢いよく入ってきて」



ニコッ!とこれまでに無い程の笑顔を見せてきた。



「お姉ちゃん!」



鼻息荒く、名前を呼ばれる。



「なっ……何?」





「こちら未来屋 叶くん。お姉ちゃんの彼氏候補連れてきました!」




…………なんて?





「……ごめん光里。もう一度言ってくれる?なんかお姉ちゃん耳が可笑しくなったみたいなんだけど」



「こちら未来屋 叶くん。」



「うん。それはわかったけど、その後の言葉」



「お姉ちゃんの彼氏候補連れてきたよ?」



連れてきたよ?じゃないって……。


< 6 / 142 >

この作品をシェア

pagetop