妹が私の彼氏候補を連れてきました
○海・岩場



人気の少ない場所に連れてこられた音羽。




「パーカー脱いでください」




「あっ、いつまでも借りててごめんね!返すね」





急いで脱いでパーカーを渡そうとすると――




パサッ――




そのパーカーは受け取られることなく、地面に落ちる。




「あっ……」




「さっき、腕掴まれてましたね……」




「あの、パーカー落ちちゃって……」




「赤くなってる」



落ちたパーカには目もくれず、赤くなっている音羽の腕をじっと見つめる。




チュッ――




「っ……」




掴まれていたところにキスをする未来屋。




「他に触られたところは?」




チュッ――




「っん……な、無いよ……」




チュッ――




丁寧に触られたところの隅から隅までキスを落とす未来屋。



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