妹が私の彼氏候補を連れてきました
「ほんとに?」



やっと止まったキス。



「ほっ、本当だよ」




「……じゃあ、最後に」





チュッ――




「いっ……」




首筋のところを強めにキスされる。




「触られてるのにムカついたので、お仕置です」




そう言って満足そうに微笑む未来屋。





「お仕置って……!」




首筋を抑えながら涙目になる音羽。




「先輩は俺のっていう目印です」




俺のって……お試しで付き合ってるだけなのに……いやそれよりも……。





「……名前、戻ってる」




「え?」



「名前、さっきまでは音羽って呼んでくれてたのに戻ってる」




未来屋くんに名前を呼ばれるのは、心地良くて好きだ。

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