妹が私の彼氏候補を連れてきました
「かなえ……くん?」



ぎこちなくなってしまったがもう一度名前を呼ぶ。




「っ……それわざとですか?」




「どれのこと……っん……」





突然キスされる音羽。





チュッ――




最後にリップ音を残し唇を離す未来屋。




「なに……を……」




「音羽が可愛くてキスしました」



「キッ、キスって……」




「ごちそうさまです」



「っ……!!」




初めての彼との夏休み。夕日に照らされた私と彼は最後に飛びっきりの夏の思い出を海に残していった。
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