妹が私の彼氏候補を連れてきました
「花火大会で一緒にいるの私、見たんだよね……」




「いつから付き合ってたの!?ただの噂だと思ってたのに!!」





学校の敷地に入った途端、周りからの視線が自分に向いていることに気づく。




もしかして、私たち見られてる?





「叶くん……なんか、私たち見られてない?」



「そうですね……気のせいってことにしておきましょう」




「気のせいって……」




「なんであんな地味そうな子が彼女なの?」




ビクッ――




「抜け駆けしたってことだよね?」



「ファンクラブの人たちは知ってるかな?」



待って、私とんでもないことを忘れていた。




私の(仮)彼氏様はファンクラブが出来るほどの人気者なのだということを。




今日から女子たちから目の敵にされるじゃん!夏休みのこともバレてるし、私はなんというバカなんだ!

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