司法書士は看護学生に翻弄される
マンション
「いや、そういうつもりじゃないから」
優菜は林さんに迫っていた。服を脱いで彼に抱いてもらうつもりでいる。
「でも、何も返すものがないので……」
10万円をポンと渡した林さんに渡せる物はこの身体だけだ。
「別にお返しとか望んでいるわけじゃないから」
林さんは本気で拒否しようとしている。
「……その、私とじゃ、嫌でしょうか?」
まさか自分が断られるなんて思ってもいなかった。この身体は30万円の価値があるんじゃなかったのか。
「まさか……嫌だとか、それはないよ」
林さんが赤くなった。
優菜は自分が身体を許す初めての人は、この人がいいと思った。
「じゃあ、どうぞお願いします」
優菜はまるで、そういうことに慣れているふうを装った。
「えっと、二十歳超えてるよね……」
優菜はコクリと頷く。いまさらその確認?
「林さんお願いですから、私を抱いてください……」
はっきり意志を伝える。完璧な据え膳状態を作り、林さんのガードを崩しにかかる。
「わかった。じゃあ、するけど、その……後から訴えたりしないでね」
流石この人、法律に携わっているだけあって、合意の上での行為だと確認してくる。
「お金でするとかじゃないから、それだと買春だから犯罪ね。わかる?」
ああ、もういい加減抱いて欲しい。
煮え切らない林さんの上にかぶさるように、優菜はその身体を押し倒した。