司法書士は看護学生に翻弄される
林さんと同居
リビングで仕事をしていた林さん。そろそろ寝ようか、明日学校でしょう?と夜11時くらいに声をかけてきた。
はいと返事をすると林さんはお休みと言って自分の寝室へ入っていた。優菜も後を追って林さんの寝室へ行く。
「な……なに?」
「寝るんですよね?」
困った顔で優菜を見下ろす。君の部屋はあっちでしょうと言いたげにドアを開けた。
「あの……夜のお供は、必要では……」
「いや、全く必要じゃないから……」
まぁ、わかっていた。
そういうつもりではないのだろう。けれど私は愛人として林さんにお世話になってもいいと思っている。それは当然のことだ。
昨日の交わりは、正直気持ちよくはなかったけど、他のやり方でお役に立てるかもしれない。
なかなか動こうとしない優菜を見て、林さんはため息をついた。
「君の部屋にお客さん用の布団を用意しているし使ってもらって構わない。契約に夜のお供の条件は入ってなかったよね」
林さんにそのつもりは全くなさそうだった。それならそれで別に構わないんだけど、少し残念な気もした。
「わかりました。そしたら、もし必要だと思ったらいつでも言って下さい」
優菜はそう言うと部屋から出ていった。
直ぐにドアが開きちょっと待ってと鈴木さんに引き止められた。