『ル・リアン』 ~絆、それは奇跡を生み出す力!~ 【新編集版】
「麗華は願い通りの女性になったの。本当に素敵な女性になったのよ」
それは同感だった。
反論も異論もなかった。
しかし、だから、だからこそ、苦労をさせたくなかった。
こんなに可愛い娘に辛い思いをさせたくなかった。
「あなたが麗華を思う気持ちはよくわかるわ。でもね、麗華はわたしたちの娘であると同時に、一人の独立した女性なのよ。庇護が必要な幼い頃と違って今は、そう、今は支援してあげることが必要なの。庇護ではなくて支援。わかる?」
わかる。わかっている。
十分わかっている。
でも、
「麗華は思いつきで言っているのではないのよ。考えて考えて、悩んで悩んで、その結果、結論を出して、あなたにお願いしているの。それをわかってあげて」
わかっている。本当にわかっている。
でもね、
「無限の可能性を持っていると思うの、麗華は。そう思わない? わたしはその可能性を強く信じているの。麗華ならやれるって。自分の夢を叶えることができるって」
妻の熱い視線が心の中の塊を狙い撃ちにしていた。
硬い岩盤のような過保護という塊を。
それは同感だった。
反論も異論もなかった。
しかし、だから、だからこそ、苦労をさせたくなかった。
こんなに可愛い娘に辛い思いをさせたくなかった。
「あなたが麗華を思う気持ちはよくわかるわ。でもね、麗華はわたしたちの娘であると同時に、一人の独立した女性なのよ。庇護が必要な幼い頃と違って今は、そう、今は支援してあげることが必要なの。庇護ではなくて支援。わかる?」
わかる。わかっている。
十分わかっている。
でも、
「麗華は思いつきで言っているのではないのよ。考えて考えて、悩んで悩んで、その結果、結論を出して、あなたにお願いしているの。それをわかってあげて」
わかっている。本当にわかっている。
でもね、
「無限の可能性を持っていると思うの、麗華は。そう思わない? わたしはその可能性を強く信じているの。麗華ならやれるって。自分の夢を叶えることができるって」
妻の熱い視線が心の中の塊を狙い撃ちにしていた。
硬い岩盤のような過保護という塊を。