『ル・リアン』 ~絆、それは奇跡を生み出す力!~ 【新編集版】
須尚正
須尚正
「また、よろしく頼む」
差し出した手を握ったキーボーは無言で頷いた。
REIZのセカンドアルバムの録音が始まったのだ。
前回と違い、今度はゆっくりとしたスケジュールで進めた。
時間に余裕があることに加えて、キーボーの耳の状態が心配だったからだ。
彼に無理はさせられない。
それに、緊張が高まると彼のアルコール依存度も高まるので、その面でも気を配らなければならなかった。
だから深夜の録音を禁止した。
併せて大音量によるミキシングも禁止した。
キーボーは不満そうだったが、頑として彼の体調優先を貫いた。
全10曲中5曲の録音が終了した日の翌日を休養日に当てた。
キーボーの耳と神経に与える負担を減らすためだ。
それに、タッキーとベスの体調も心配だった。
親子ほど年齢が違う若い2人と同じペースで仕事をさせるわけにはいかない。
慎重には慎重を期さなければならない。
「また、よろしく頼む」
差し出した手を握ったキーボーは無言で頷いた。
REIZのセカンドアルバムの録音が始まったのだ。
前回と違い、今度はゆっくりとしたスケジュールで進めた。
時間に余裕があることに加えて、キーボーの耳の状態が心配だったからだ。
彼に無理はさせられない。
それに、緊張が高まると彼のアルコール依存度も高まるので、その面でも気を配らなければならなかった。
だから深夜の録音を禁止した。
併せて大音量によるミキシングも禁止した。
キーボーは不満そうだったが、頑として彼の体調優先を貫いた。
全10曲中5曲の録音が終了した日の翌日を休養日に当てた。
キーボーの耳と神経に与える負担を減らすためだ。
それに、タッキーとベスの体調も心配だった。
親子ほど年齢が違う若い2人と同じペースで仕事をさせるわけにはいかない。
慎重には慎重を期さなければならない。