貴方と花火を
「そっかぁ、」

「思いもしなかったんだね」

っそんなことない。

何度も願っていた。

何度も、何度も。

「そ、んなことない」

「ほんとにぃ?」

「ほんと、真実!」

「ははっ、真実か、それなら信じられるな」

涼平は少し笑いながら話してくれる。

もう少しで花火が終わりそうだ。

今ならいけるかな。

たかがジンクス、されどジンクスだ。

勝利を確信してから決断なんて私はずるいな。
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