貴方と花火を
「ねぇ、私も___」

「それ以上言わないで、俺から言いたい」

そっか。

「ん、わかった」

「俺さ、ずっと灯のこと好きだった、だから、その、俺と付き合ってほしい」

「うん、もちろん、こちらこそ、私もずっと前から好きだった」

「そっか、よかった」

そして花火が終わった。

消えた灯に喪失感によってしっとりした空気になる。

その後はたいして話さず家に帰った。
< 30 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop