貴方と花火を
「漣さんは、入る部活は決めたの?」

「うんん、まだだよ」

「あと、灯ちゃん!漣さんじゃなくて下の名前で呼んでよ」

「わかった!純花ちゃん」

「それでよし!で、部活の話でしょ?うーん、いろんなところに誘われたんだけど、まだ悩んでるんだよね〜」

「灯ちゃんは何部に入ってるの?」

「私はね、吹奏楽部だよ」

「吹部かぁ〜かっこいいね!」

「えへへ、ありがとう」

屈託のない笑顔で褒められるとやはり照れてしまう。

「あのね、あんまり他の子には言ってないんだけど、純花はバドミントン部に入ってみたいなって思ってるんだ」

バド部は涼平の入っている部活だ。

だからといって、純花ちゃんにバド部に入らないでほしいなんて、言えるわけない。

こんなことを考えてしまうなんて私は最低だ。
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