【掌編】かわりもの
私の人生は、苦楽のどっちっていたら、苦ですね。
生まれた時から精神障害があり、人と関わることが苦手だった。でも、人には「精神障害は関係ない」とぴしゃりと叱られる。
詳しい障害名は知らないけど、コミュニケーションを拒絶する。コミュ障(コミュニケーション障害)かな?
まあ、おサボり人間こと月兎、絶対に頑張んない。
正しくは、頑張りたくない。
頑張ることの意義を失った月兎は、頑張ることの価値を見出だせなくなった。
だから、精神障害と向き合い、人と関わるのはやめにした。
だから趣味に没頭してる。
でも、その趣味が「かわりもの」だった。
小説を書くのが趣味な子どもなんて、趣味じゃない子どもと比べたら少ない。
でも私はそれが大好き! それが反感を買い、周りからは白い目で見られるか、罵倒されるか、嘲られるかの三択になった。
白眼・罵言・嘲笑の三連発。やめろ。
では、その言葉を、一部抜粋してみよう。
“こんなことして恥ずかしくないの?”
“もっと人としてちゃんとしたことしなよ”
……どうだろうか?
こんなこと、とはもちろん執筆活動のこと。つまり上の文は「ろくでもない執筆活動をしていて恥ずかしくないの?」という意味だ(誰でもわかる)
もっと人としてちゃんとしたことしなよ……つまり、執筆活動は、人としてちゃんとしていない、と言っている。
……みなさん、どう思う?
まあ、ここまでは「私がいい加減だった説」も低浮上だろうから、次のページではそこについて触れる。
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