子犬系男子は待てを知らない


なんなのあたし。

おかしいよ。


なんでこんなに……!



***



「よっ! 昨日はどーだった?」

「……っ」


次の日の朝。

机に突っ伏していると不意に、ポンと肩に重みがやってきた。


「……別に。あんたに話すことは何もない」


あたしは声の主を一瞥することもなく淡々と返す。

なのに。


「ふーん。その様子じゃ、あのあとすぐにバレちゃった系かぁ」


ぐぬっ。

わかってんなら、きかないでよ……!

むっとなって身体を起こしたその時。

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