子犬系男子は待てを知らない


「んーーー、これは私が歯医者行ってる間になにかあったとしか思えない」

「だから、なんにもないって! ないけど……」

「けど?」


ずっとずっと、胸の奥にあった

あたしの本当の気持ち。



なんでもない話が楽しくて。

一緒にいるとドキドキして。

新しい一面を知ると嬉しくなって。

嫌われたくなくて不安になって。


一日中、その人のことばっかり考えてる。


何度違うと否定しても何度も湧き上がってくる、この感情は⋯⋯。


< 142 / 352 >

この作品をシェア

pagetop