子犬系男子は待てを知らない


ねえ待ってよ。

こんな展開聞いてない。


恋愛はもうしばらくしないって、決めたのに──。


ドッドッ。と心臓が大きく音を立てる。


「藍原さん」

「……はい」


────ああもう、恋の天使様ったらいじわるだ。


「そういうことだから、よろしくね」


────どうやら待ってはくれないみたい。



あたし、どうすればいいですか?

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