子犬系男子は待てを知らない
ぐぅぅ〜〜〜〜〜っ。
いきなり大きな音が鳴り響いて時が止まった。
「あ……」
犯人はあたし。
お腹を抱えるように抑えるも、時既に遅し。
「こんな時間だもん、お腹も空いて当然だよ」
「うぅ」
フォローが切ない。
あんな巨大な音を雪平くんに聞かれてしまうなんて恥ずかし……。
ん?
待って、時間……。
「あーーーーーー!」
12時3分。
終わった……。
「どうしたの?」
「な、なんでも……」