子犬系男子は待てを知らない


『俺、藍原さんこと好きになってもいい?』



ひゃーーーっ。

ダメダメダメ!

すぐさま、脳内で再生されたイメージをばしばしと手で追い払った。


……でも。

なんでいきなりあんなこと言ってきたんだろう。

あれってあたしのこと、好きってこと……なんだよね。


いつから?

どこが?

なんで?


ぜんっぜんわからない。

そんなふうに感じたことなかったし。普通に友達だと思ってたし。


……まあ正直?

なーんか妙に懐いてくれてるなーとは思ってたよ?

思ってたけどさあ。


まさかそういう意味なんて思わないじゃん……!

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