子犬系男子は待てを知らない
それからじぃっと見つめていると、
「……そんな可愛い顔、絶対に俺以外に見せないでよ?」
なんて、火照った顔で言うから。
あたしはちゅっとその唇を奪って言ってやった。
「諒くんこそ」
びっくりしたのか、丸くなった目。
暫く二人で見つめ合って、同時にふっと吹き出した。
「璃子ちゃん、大好きだよ」
「あたしも」
言葉にしないと伝わらないことってあるよね。
だからあたし、たくさんの想いを言葉にして伝えていくから。
「だーいすきっ」
あたしはそう言って諒くんの胸に飛び込み、幸せを味わうように頬ずりした。
それからあたしたちはお互いの愛を確かめ合うように、二人だけの甘〜い時間をたっぷりと堪能した。
因みに暫くの間諒くんがポッキーゲームにハマったのは、また別のお話。
-END-