子犬系男子は待てを知らない


***



ふぅ〜、スッキリした〜!


家に帰る頃にはなんとか平常心を取り戻し、ご飯を食べてからゆっくりとお風呂に入ったあたし。

濡れた髪をタオルドライしながら、爽快気分で自分の部屋に入る。


すると。


「ん?」


誰だろ。

ふと机の上のスマホの通知に気づいて手に取った。


「愛花?」


早速画面を開くと、【やほ】なんて短い文がそこにはあって。


【どした?】


あたしは〝こんばんは〟と書かれたお気に入りのキャラクタースタンプを送ってからそう続けた。



【やっぱり私の思ってた通りだったわね】


……思ってた通りって。


【なに?】


いったいなんの話しをして──。


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