子犬系男子は待てを知らない


【で、どうだったの
帰り道は楽しめたー?】


ん……?


って、そうよ!

すっかり忘れてたけど。


【ねえあれ、どういうつもり?】

【ん?
だから急用だって、ごめん】


嘘つけ! とんでもない企み顔でこっち見てたじゃん。

そう、言いたくなる気持ちでいっぱいになっていると。


【私は雪平くん、いいと思うんだけどな】


愛花がそんなことを送ってきて、文字を打つ手が止まってしまった。


雪平くんといると楽しいのは本当で。

これからも、仲良くでなきたらなって心から思う。

でも……。

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