子犬系男子は待てを知らない
「んー、それとこれとは別、みたいな?」
「もう、都合がいいんだから。えっとねぇ……」
愛花は鞄からスマホを取り出すと、手馴れたようにそれを操作し始めた。
「今日は思った通りに何でも上手くいく日。ラッキーアイテムは、苺。だってさ」
「ほぉー」
苺、かぁ。
あたしの一番好きな食べ物じゃん!
⋯⋯けど残念。朝ごはんはシンプルな食パンにバターだったし、モチーフとしてもそんなものどこにもついてない。
でも……。