子犬系男子は待てを知らない


気づかないでいた方がよかったことに、気づいてしまった。


……なんか、近くないですか?


そういえばさっきから触れている肩に、腕。

意識し出すと、途端に体温が上昇していくのがわかった。


「ごめん、なさい……」

「じゃあもう一回説明するから」


……待ってよ?

あなたこんな状況で集中なんてできると思ってるの!


「次はちゃんと聞いててよ?」


うぐっ。

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