子犬系男子は待てを知らない


***



……これはそう。

監督責任?

うん、それだそれ。

だから決して、雪平くんとあの子が気になるとかじゃ……。


オシャレな喫茶店の前。

あたしは愛花に貸してもらったブルーライトカットメガネとマスクをして、こっそりと木の影に身を潜めていた。


あのあと愛花に罵られたのは言わずもがな。

山岡くんにまで冷たい目を向けられる始末で。


……いやでもあたしだって、別にあんなこと言うつもりじゃなかったのよ?


だけど。

なんでかわからないけど、

勝手に口から飛び出しちゃってたんだもん。


……それにしても。


< 99 / 352 >

この作品をシェア

pagetop