朝焼けの空できみと過ごしたあの日はもう戻らない

第13話 お弁当

昼休みになり、大学のロビーにケータリングのお弁当屋が来ていた。

結愛は安くて美味しいと評判だと聞いて時々利用していた。

長財布を片手に並んでいると、また横からの視線が痛む。

ベンチから碧央がこちらを睨みつけていた。
結愛は、必死に気づかないふりをした。

「このチキン南蛮弁当を1つください」
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