朝焼けの空できみと過ごしたあの日はもう戻らない

第14話 尾行される

買ったばかりのお弁当を見ながら
早く食べたいなと学食のテーブルに向かった。
碧央はポケットに手を入れて静かに着いてくる。

(尾行されてる?)

席に座ると案の定、向かい側に碧央が座った。

「ここ、座っても良いよね?」

「空いてる席はここじゃなくても……」

 碧央はやっと結愛の声が聞けてニヤニヤしていた。
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