朝焼けの空できみと過ごしたあの日はもう戻らない

第16話 これも生活のため

今日も結愛は、またマッチングアプリで
知らないサラリーマンの全く知らない男性と
一晩過ごした。

既婚者で雑談もなかった。

茶封筒にお金が分厚く入っていた。

仕事だと割り切っていたが、
なぜか満たされない。

真夜中にドアがバタンと閉まる。
お金には不自由はない。

誰もいない部屋で薄着のまま、静かに泣いた。
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