朝焼けの空できみと過ごしたあの日はもう戻らない

第4話 予想外な展開

碧央(あお)、こっち!」

 付き添いだろうか男子3人組が席から手招きする。
 結愛は、本名を聞いてしまった。

 お互い偽名で過ごすはずだった。

「番号でお呼びしますので、そちらでお待ちください」

結愛はあくまで仕事上の会話で、レシートとお釣りを渡す。

「石原さん、またね」

彼は笑顔で手を振っていた。


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