恋の微熱に溺れて…
想像した以上に大きいお風呂で。よりワクワク感が増した。このときめきは加速した。外に露天風呂があるのを発見した。これはどちらのお風呂にも入らないと。順番に入るとしよう。
温泉のルールとして、まずは身体を洗ってから。軽くシャワーで汗を洗い流す。寝汗もあるが、昨夜はそのまま眠りに落ちてしまったため、汗でベタベタして、気持ち悪かった。
そのままボディソープで身体を洗った。身体を洗い終えた後、顔も洗った。昨夜、メイクを落とし忘れたため、入念に洗った。

不思議な感覚だ。顔と身体を洗っただけなのに、心もスッキリした気分になる。そんなスッキリした気持ちのまま、いざ湯船へと向かった。
まずは中にある大きなお風呂から。ゆっくりと足から湯船に浸かっていく。気持ちのいい温度のお湯に、身体がお湯を求めている。
もう我慢できなかったので、肩まで一気に浸かった。肩まで浸かった瞬間、一気に身体に染み渡り、疲れが吹き飛んだ。
長期休暇や三連休といったところでの旅行ではないため、あまりゆっくりはできなかったけど、良いリフレッシュになったと思う。
またこんなふうに不意に訪れて、二人で疲れを癒しに来るのもいいかもしれない。
こういう時間も大切だなと改めて実感させられた。お互いにお互いの身体を労れる時間を作ろうと思う。

そう心に決め、一旦、ここで私は湯船から出て、露天風呂へと向かった。
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