恋の微熱に溺れて…
《それじゃ、◯月‪✕‬日の△時にどう?》

優希は職業柄、休みがバラバラなので、なかなか日程が合わないことが多い。
そんな優希が誘ってきた日程は、こちらの休みと合う日時を指定してくれた。事前にこちらの休みの形態を把握しているからこそ、敢えて合うところを選んでくれたのであろう。
優希の優しさに、私の心は温かい気持ちになった。もっと友達を大切にしようと誓った。

《うん。大丈夫だよ。そこにしよう》

すんなり優希との予定が決まった。あとはどこに遊びに行くか決めるだけだ。

《オッケー。その日でよろしく。場所は行きたいお店があるんだけど、そこでいい?》

特に行きたい場所やお店はなかったので、ここは優希にお任せすることにした。

《それでいいよ。優希に任せます!》

あまりそういったお店に詳しくないので、こういう時詳しい友達がいて助かる。
いつもなんだかんだ優希に任せてしまっている。それでも優希は嫌な顔をしない。
だから私達の友情は成り立っているんだなと思う。優希が友達でよかったなと思った。

《分かった。それじゃまた当日に…》

ここで優希とのやり取りは終了した。私は久しぶりに優希に会えるので、ワクワクしていた。


           *


そして当日を迎えた…。
いつもなら慧くんと会う流れだが、今日は友達と予定があると伝えた。
少し寂しそうな顔をしていたが、「いってらっしゃい。楽しんできてね」と言ってくれた。
何時になるか分からないが、早い時間に解散したら、帰りに会いに行こうと思う。
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