恋の微熱に溺れて…
「デザートを食べてから帰ろう」

甘いものは食べたいし、優希とももう少し一緒に居たいから、少しでも時間を稼ぎたい。

「いいね。私も甘いもの食べたいって思ってた」

まずは注文したランチを食べ終えてから、デザートを頼むとしよう。何を食べるか、優希とお喋りしながらゆっくり決めたい。

「ランチを食べ終えた後、注文しよう」

今からデザートが楽しみだ。何を食べるかも。メニューにどんなデザートがあるかも。

「まずはランチを。いただきます…」

ランチも楽しみにしていた。好きなものをたくさん頼んだから。

「いただきます……」

お互いに気になるものに手を出し、装って口つけた。
あまりの美味しさに、笑顔が零れ落ちた。

「優希、めちゃくちゃ美味しいね」

「ね!美味しいね」

それぞれ気になったものを食べつつ、優希と楽しくシェアしながら、美味しいものをたくさん食べた。
友達とご飯を食べるだけで、こんなにも幸せを感じるなんて。
本当に私は人との関わりを持つことを怠っていたんだなと実感させられた。

「ランチ、美味しかったね。デザートも期待値が上がるね」

本当に美味しかったので、デザートも楽しみだ。

「うん。めちゃくちゃ楽しみ。どんなデザートがあるんだろう…」

二人で一緒にメニュー表を見る。ワクワクしながら、デザート一覧を…。

「いっぱいあるね。迷うな…」

ランチをたくさん食べてしまったため、さすがに量的にデザートまでシェアする気にはなれない。
優希もきっとそう考えているであろう。食べ過ぎは要注意だ。太ってしまうから。
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