恋の微熱に溺れて…
「え?ちょっと京香。あんたすごい。どこでこんなイケメン見つけてきたの?…って、同じ職場の人か」

あまりのイケメンっぷりに、優希が動揺している。優希の彼氏もイケメンだが、私の彼氏も相当なイケメンである。

「ちなみに彼氏は、何歳なの?」

先程と立場が逆転し、今度は質問返しされる番だ。今までこういう立場になったことがなかったので、とても新鮮で。恥ずかしいけど、嬉しくもあった。

「二十三歳です…」

冷静に考えたら、私と慧くんって五歳差だったんだ。今まで年齢のことなんて気にしたことがなかった。
改めて意識すると、私もそろそろ結婚を意識しなければならないのかもしれない。急に年齢差について考えさせられた。

「若いね。この歳になると、歳下もアリだよね。可愛いし」

優希は私の彼氏の年齢が若いことに驚きはしたが、年齢差については引いていないみたいだ。寧ろ年下の彼氏の魅力について分かっているような言い方だ…。
それってもしかして、過去に年下の彼氏がいたとか?!気になったので、早速聞いてみた。

「うん。可愛いよ。もしかして、優希も昔、年下の彼氏がいたとか?!」

「実は…、今の人と付き合う前は年下だったんだよね。その人は三つ下だったけど…」

知らなかった。会っていない間に、優希は色んな経験をしてきたみたいだ。

「そうだったんだ。初知り…」

「隠してたわけじゃないんだけどね。言うタイミングがなくてね」

なかなか会う機会がないと、そんなものだ。
言ってくれなかったことはこの際どうでもいい。年下と付き合ってみて、どうして別れたのか、そっちの方が気になった。
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