恋の微熱に溺れて…
「もちろんです。京香さんに言われる前から、そうするつもりでいましたから」

今日はなんだかお互いにずっと触れ合っていたいみたいだ。離れることなんてできない。こんなに幸せな感覚を手放せないから。

「本当?それならよかった。早く着替えてベッドでゴロゴロしよう」

 私は急いで着替えた。一分一秒でも時間を無駄にしたくなかった。

「そうですね。俺も早く着替えちゃいますね」

二人して慌てて着替えた。一刻も早くベッドで二人でゴロゴロしたいから。

「私はもう着替え終わったよ。だから先にベッドに行くね」

一足先に寝室へお邪魔しようと思い、脱衣所を出ようとしたら、慧くんに腕を掴まれた。

「まだ待ってて下さい。俺も一緒に行きたいです」

そう言われて引き止められてしまうと、待つしかない。私は慧くんに逆らえない。慧くんに甘えられると弱いから。

「仕方ないな。いいよ。なるべく早く着替え終わってね」

私がそう言うと、彼は急いで着替えを再開した。男性なので、女性と違ってすぐに着替えが終わった。

「お待たせしました。早くベッド行きましょう」

また腕を掴まれた。今度は一緒に寝室へと向かう。

「うん。行こっか」

寝室に着くと、明かりを消して、既に眠りの体勢へと入った。今日はこのままもう眠る。少しゴロゴロした後に…。
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